ANA Pay導入により、Visaタッチという新たな決済手段が私のに日常に入り込んできたのをきっかけに、それまで通勤で使っていた定期券付PASMOカードのモバイル化にも踏み切りました。
モバイルPASMOの導入には、郵送とか駅に行くとか、面倒な手続きが必要と勝手に信じてました。PASMOカード発行時のイメージがこびりついてたのです。今は、スマホがあれば完結するのですね。全然時代についていってません。
時代についていってないと言えば、モバイルPASMOにした後、とんでもないことに気づいていしましました。チャージにポイントが加算されなくなっていたのです。
西武鉄道のクレジットカード改悪
PASMO(Suica)のオートチャージは、鉄道会社にとっては、恰好の囲い込み手段です。私は東京圏のことしか知りませんが、JRをはじめ私が利用している西武鉄道のほか、オートチャージに紐づけられるクレジットカードは、各鉄道会社が発行するものに限定されています。
ユーザーにクレジットカードの選択肢を奪っていることへの罪滅ぼしなのか、チャージした金額に対してポイントが付与されます。PASMOを金券と考えると、クレカによる金券購入にポイントをつけるのは太っ腹という考えもありますが。
西武鉄道で発行しているクレジットカードは、SEIBU PRINCE CLUBカードです。セゾンカードの1つで、チャージで付与されるのは永久不滅ポイントでした。永久不滅ポイントは文字通り有効期限のないポイントですが、ポイント付与率は0.5%と極普通のレートでした。それでも、加算ゼロよりはマシなのは言うまでもありません。
それがなんと、2024年5月1日からポイント付与の対象外となっていたのです。
新たに定期券付きPASMOをモバイル化した直後だったので、愕然としました。妻からは、何年も気づかなかったわけではないからと慰められましたが、ポイント無しはあり得ません。何か手も打たなければいけません。
Suicaへの乗り換えを決意
私は、埼玉県から都内に通勤しています。通勤経路は、西武鉄道 ⇒ JR ⇒ 東京メトロです。
自宅が西武沿線なので、当たり前のように西武鉄道の駅で発行した定期券を使ってました。紙の定期、磁気定期、そしてPASMOになってもそれは変わりません。通勤先が変わっても同様です。言ってみればロイヤルユーザーだと思うのですが、今回の措置は大変残念です。西武のPASMOを使う気が失せました。
通勤定期として、西武鉄道のPASMOを止めるとすると、JRのSuicaか東京メトロのPASMOを買うかの選択となります。そこで思い出したのが、死蔵しているANA Suicaカードです。
SFC取得を目指していた頃、ポイントサイト経由で発行したカードです。ポイント目当てで発行したカードなので、決済には一切使ってませんでした。年に一度、会費の引き落としがあり、同時に更新時マイルをもらっていただけのカードです。
調べてみたら、Suicaのオートチャージに対応し、マイルも貯まるのでした!!
まさか活用する機会が来るとは思ってませんでした。持っててよかったです。
【2024年10月27日加筆】
Vpassを確認したところ、初月のオートチャージ利用は14,000円で、しっかりと70ポイント(0.5%)が付与されていることを確認しました。
JR定期の発行ルール
ただ、世の中そう簡単にはいきません。モバイルSuica定期券発行ルールでは、JRの駅が定期区間の最初の駅か最後の駅でないといけません。私の今の通勤ルートは、最初が西武、最後が東京メトロの駅なので、モバイルSuicaでは1枚の定期券として発行できないのです。私の通勤ルートで定期を発行するとなると、西武 ⇒ JR区間かJR ⇒ 東京メトロ区間のどちらかになります。
あるいは東京メトロ発行のものなら、3つの鉄道会社をまたぐ定期を1枚のPASMOにまとめ、かつオートチャージにポイントが付きます。ただ通勤ルート最後の区間である東京メトロ発行の定期券を買うことには心理的に抵抗があったのと、後述する考えにより選択肢から外しました。
色々考えをめぐらし、西武 ⇒ JR区間のSuica定期をJRで発行することにしました。この区間のオートチャージは、ANA Suicaで行い、200円につき1ポイント(1マイル)加算されます。
JRの区間はオフピーク定期を購入します。オフピーク定期のことはほとんど知りませんでしたが、自分の通勤時間だと、ギリギリ大丈夫そうでした。会社からは毎月通常料金の定期代を支給してもらっているので、オフピーク定期券との差額である月600円が浮くことになります。
東京メトロ対策
西武 ⇒ JR区間はJR発行Suica定期を購入することとして、残るは東京メトロです。通勤なので、東京メトロ発行のPASMO定期を購入してSuicaと2枚持ちにしようか?それとも、いっそ健康のため歩こうか?パターンを考えました。
東京メトロの利用区間は1駅だけ(徒歩約13分)で片道料金は178円(往復356円)、その区間に対する会社から支給される定期券代は一か月6,630円です。この定期券代とJRをオフピーク定期券にすることによって浮く600円の合計7,230円があれば、東京メトロを往復20回できます。つまり、月20日通勤なら、都度電車賃を払っても7,230円に収まり足は出ません。21日目からは、、、、歩けばいいのです(笑)。
都度払いのメリット
私がSFCを目指していたころに陸マイラー必携だった「ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)」にチャージして、それでメトロの改札を通れば、メトロの乗車ポイントが貯まります。
ソラチカカードの一般カードは1乗車につき5ポイント貯まります。貯まったポイントは0.9倍という高レートでANAマイルに交換できます(いわゆるソラチカルート)。つまり、1乗車で4.5マイル貯まります。運賃178円ですので、付与率2.5%超。少額ですが、こんな高レートはそうそうありません。1日1往復年間220日出社したとして、2200ポイント=1980マイル。これが、ただ通勤してれば貯まるのです。
とはいうものの、SFCを獲得したあとにソラチカカードは解約してしまいました(アイタタ、、)。もう一度申し込まなければいけません。
[2024年10月9日加筆]
9月21日にANA To Me Card PASMO JCBを申し込み、10月3日に無事カードを受け取りました。その日のうちにMy JCBにも登録し、めでたし、めでたし。
次の日から、通勤経路の東京メトロ区間で使い始めました。改札で、ピッとやるたびにマイルが貯まるんで、我ながら良い判断だったと思って使ってました。
が、インターネットでOkiDokiポイントについて調べていたら、ソラチカカードでメトロポイントを獲得するには、メトポサイトに登録し、さらにPASMOを登録する必要がありました!!
これまで、自宅とオフィスを4往復したので、36マイルを獲得し損ねました。ショック、、、。冷静に考えれば、My JCBに登録だけでは、東京メトロ側のポイントが獲得できないのは当たり前ですよね。ぬかりました。
気を取り直して、メトポサイトに登録しました。PASMOは、スマホからでも登録できますが、私のスマホでは既にインストールしているSuicaアプリと同居できません。
そんな人の為なのか、駅の券売機でも登録可能なのです。メトポサイトに会員登録した際、駅パスワードというものが送られてくるので、それを使って無事登録したのでした。
みなさんも、ソラチカカードを発行した際は、メトポサイトへの登録をお忘れなく。
最後に
今回、西武鉄道によるPASMOオートチャージへのポイント加算停止を知ったことをきっかけに、定期券の購入について考え直すことになりました。おかげて、オフピーク定期について知ったり、東京メトロの1駅区間でソラチカカードを活用するアイデアが浮かびました。結果的にいままでより多くのマイルが貯まる可能性があります。
ただこれらは、西武鉄道がオートチャージを停止する・しないに関わらず、気づけば実現できたアイデアです。常に、アンテナを高くして、現状に甘んじず、効率的にマイルを貯める方法を探さねばと思った次第です。
定期券購入代金決済のエラー対応(2024年9月21日追記)
上記の記事を書いた翌日の夜、実際にスマホからPASMOを削除し、Suicaをインストールしました。計画どおり、SuicaのオートチャージにはViewカード機能を持つANA Suicaカードを指定しました。
一方、定期券の購入ではつまづきました。定期券の購入には、必ずしもViewカードを指定する必要はありません。Googleウォレットに登録したクレジットカードでも決済できるのです。Googleウォレットには日常の決済で使っているANA VISAワイドゴールドカードが登録してあるので、それで決済しようとしました。しかし、「クレジットカードの認証に失敗しました。」とのエラーメッセージが表示され決済できません。2、3度試みましたがダメでした。ネットで調べて、クレジットカード会社による不正決済防止機能のためだろうという予測はつきましたが、その晩は決済できず終わりました。
翌朝も試してみましたが、やはり決済できません。が、前の晩は来ていなかったメールが三井住友カードから届きました。やはり、カード会社が決済を制限していたのです。
メールにあったリンクから制限を解除し、無事定期券購入の決済もできました。不正利用の可能性があれば、カード会社が停止してくれるのは安心ですね。でも、欲を言えば、前の晩にも同じことをしていたので、その時に連絡してほしかったなー。
定期券購入にはメインカードであるANA VISAワイドゴールドカード、オートチャージにはViewカードであるANA Suica。両方でANAマイルが貯まる組み合わせを実現できました。