1000のマイルも1から

陸マイラーが福利厚生サービス・株主優待等を使うブログ

【SFC修行】ANAプレミアムクラス当日アップグレード成功

こんにちは、gaotsuです。

私を含め、2016年から陸マイラー活動に目覚め、2017年に入ってからSFC修行を始めた方が多いせいか、羽田⇔那覇のプレミアム旅割28が、著しく取り難くなったと聞きます。

ANA Premium class logo

聞きます、と書いたのは、以前の状態を知らないから(笑)。プレミアム旅割28なんて、陸マイラーになる前は全く知りませんでした。

知りませんでしたが、プレミアム旅割28は、

  • PP単価
  • 一度に獲得できるポイントの多さ

両面から、SFC修行にうってつけと学び、自分の修行日程にも組み入れようとしました。

しかし、、、、取れません。本当に取れません。2ヵ月+14日前という技を使っても、歯が立ちません。私のみならず、他の陸マイラーさんも撃沈しているようです。

ですので、プレミアム旅割28は、すっかり諦め、修行の組み立ては旅割+プレミアム株主優待割引と決めました。でも、予想もしない形で、プレミアムクラスの利用が実現しました。それが、当日アップグレードです。

当日アップグレードとは

当日アップグレードという手法の存在も知っていました。フライトの当日、プレミアムクラスにキャンセルが出た場合、空港で9,000円を支払うことによって、エコノミークラスからプレミアムクラスにアップグレードできるという制度です。

そのアップグレード手法も2種類に分かれています。

  1. キャンセル待ちのリストに乗せてもらい、フライトの15分前になった時点で、席に空きがあれば、アップグレードしてもらう方法
  2. フライトの15分前までであれば、キャンセルが出た時点で、ANAカウンターに出向き、アップグレードを依頼する方法(基本的には、1ではなく、こちらの手法を狙います)

手法なんて偉そうに書きましたが、2.については、ANAのホームページを探しても、どこに記載されているのだかわかりません。他の修行僧のブログ記事から、学ばせて頂きました。  

とはいえ、プレミアム旅割28の予約状況の激烈さを考えると、当日のアップグレードは全然当てにしてませんでした。 

プレミアムクラスへのアップグレード成功

SFC修行の第2弾として、1月20日の夜から1月21日にかけて、羽田⇔那覇を2往復しました。日程は、以下のとおりです。

日付 便名 出発 到着 券種 チケット代 PP PP単価
1月20日
(金)
479便 羽田
20:00
那覇
22:45
75 ¥9,990 1,476 ¥6.77
1月21日
(土)
460便 那覇
8:05
羽田
10:15
75 ¥9,990 1,476 ¥6.77
473便 羽田
13:15
那覇
16:10
75 ¥9,990 1,476 ¥6.77
472便 那覇
17:00
羽田
19:10
55 ¥13,790 1,476 ¥9.34

 

20日の金曜の夜、那覇に飛び、21日土曜日の朝8:05のフライトで羽田に戻ることになっていたので、土曜の朝は那覇空港にいました。

保安検査所を通過し、既に搭乗口にいたとき、何気にプレミアムクラスの状況をチェックすると、、、

ANA SKY MOBILEの画面で、473便のプレミアムクラスに席があることを示している画像

 

なんと、ANA473便にキャンセルが出ているではありませんか!!

キャンセルなんて全く期待していませんでしたが、「今、動けば、プレミアムポイントが稼げる」。瞬時にそう思い、すぐさま搭乗口にあるカウンターに行きました(制限区域内です)。手法2、発動です!!

那覇空港搭乗口にあるANAカウンターの写真

私:(ANA VISAワイドゴールドカードを渡し、スマホの画面見せながら)「473便でプレミアムクラスにアップグレードできますか?」

カウンターの女性:(端末操作しながら)「少々お待ちください、、、、。はい、ご利用できます」

私:「では、お願いします。」

やった!! 

無事プレムアククラスにアップグレードすることに成功しました。

比較のために473便のエコノミークラス搭乗券とプレムアククラス搭乗券を上下に並べ撮影した写真

 

プレミアムクラスの決済はクレジットカードか現金ということだったので、クレジットカードで決済しました。9,000円です。

プレミアムクラスアップグレード代金9,000円のカード利用控え

 

手続きをしたのは、7時40分位だったと思います。那覇空港で、羽田発のフライトのアップグレードをしたので、出発空港でなくても出来るということですね。 

アップグレードによる加算プレミアムポイント

旅割75で得られるプレミアムポイント

SFC修行は、50,000プレミアムポイントを獲得するための活動です。

プレミアムポイントは以下の式で算出されます。

  • 区間基本マイレージ x クラス・運賃倍率 x 路線倍率 + 搭乗ポイント

473便は、元々旅割75で予約していました。上記の式に旅割75の係数を当てはめると、以下の式になります。

  • 984 x 75% x 2 + 0 = 1,476

旅割75で、羽田⇒沖縄を飛ぶと、1,476プレミアムポイント獲得できるわけです。  

当日アップグレードにより得られるプレミアムポイント

今回、9,000円支払って、プレミアムクラスにアップグレードしました。ANAのホームページによると、この場合は、以下の記載のような取り扱いとなります。

プレミアムクラスへのアップグレードで積算率が50%上乗せされる旨の説明

もとの購入運賃が搭乗ポイントがつかない場合、同様の扱いになる旨の説明 

上記の説明でいう積算率とは、クラス・運賃倍率のことのようです。

もとの計算式では75%でした。これに50%上乗せなので、125%となります。また、旅割75には搭乗ポイントは付与対象外で0でした。この部分は、アップグレードしても変わりません。

従って、今回のアップグレードによるプレミアムポイントは、以下の式で導かれます(ちなみに、路線倍率は国内線は全て2です)。

  • 984 x 125% x 2 + 0 = 2,460

2,460プレミアムポイントです。

プレミアムクラスにアップグレードしたことで、旅割75でのプレミアムポイントより、984ポイント増加しました。 

プレミアム旅割28・プレミアム株主優待割引との比較

参考までに、プレミアム旅割28・プレミアム株主優待割引で得られるプレミアムポイントとも比較してみましょう。ともに以下の式から得られます。

  • 984 x 125% x 2 + 400 = 2,860

旅割から当日アップグレードで得られるプレミアポイント2,460ポイントは、プレミアム旅割28・プレミアム株主優待割引より、400ポイント少ないということです。

この差は、搭乗ポイント400ポイントの有無に起因します。元の旅割75に搭乗ポイントが付いていなかったので、アップグレード後もそれを引き継いでいます。 

PP単価を計算してみる

今回アップグレードできなければ、プレミアムポイントは、1,476にとどまっていました。アップグレードにより、合計2,460ポイント得られたので、9,000円の支払で984ポイントを上積みできたことになります。

この部分だけ、PP単価を計算すると、

  • 9,000 ÷ 984 = 9.1円

となります。SFC修行の効率性の目安は、PP単価10円以下と言われていますので、その条件はクリアしています。

 

全体を計算してみましょう。旅割75は9,990円でした。9,000円を加えればいいので、飛行機代は18,990円です。プレミアムポイントは、2,460ポイントですから、

  • 18,990 ÷ 2,460 = 7.7

PP単価7.7円です。元々の旅割75のPP単価が6.77円と低かったため、9,000円上乗せしても、全体の単価が8円以下に抑えられています。

ちなみに、前の週に、プレミアム株主優待割引で羽田・那覇を往復しました。その時は、片道30,190円で2,860ポイント。PP単価は10.56円でした。今回のPP単価7.7円が、プレミアムクラスを使ったフライトとしては、かなり安い部類に入ることがわかると思います。 

どの路線で当日アップグレードを狙うか?

今回のアップグレードは、元のPP単価6.77円を悪化させています。ですので、PP単価を優先する修行方針であれば、実施しないほうがいいかもしれません。

一方、時間効率もある程度考慮に入れる方針であれば、当日アップグレードは、狙ってみる価値大です。

 

ただし、当日アップグレードの手数料は、どの路線であっても一律9,000円です。従って、アッグレードにより、獲得できるプレミアムポイントが多いほど、効率のよいアップグレードになります。

プレミアムクラスにアップグレードした場合のプレミアムポイントの算出式をみると、区間基本マイルが50%上乗せされ、さらに2倍(路線倍率)しています。つまり、区間基本マイル x 1が上乗せされるわけです。

ということは、区間基本マイルが900以上の路線に絞れば、9,000円部分のPP単価を10円以下にに抑えることができることになります。

現状、区間基本マイルが900以上の国内路線は、羽田発であれば、

  • 那覇(984マイル)
  • 石垣(1,224マイル)
  • 宮古(1,158マイル)

の3路線だけです。

この辺りを意識して、アップグレードを追うかどうか、決めたほうが良いでしょう。 

結局、アップブレードできる可能性は?

すでに、最初の方の画像を見てお気づきの人もいるかと思いますが、私が473便の空きに気付いた時、それより前のフライトである、10時30分羽田発469便、11時20分発471便にも空きがありました。471便なんて、私の第一希望だったフライトです。

469便と471便のプレミアムクラスが空いていることを示しているANA SKY MOBILEの画面

 

その後も、続きました。

これは、12時23分時点。羽田14時35分発の475便に空きがあります。

ANA SKY MOBILEで475便のプレミアムクラスに空きがあることを示す画像 

これは、13時11分の状況。20時10分那覇発476便に空きがあります。

ANA SKY MOBILEで476便のプレミアムクラスに空きがあることを示す画像 

16時10分時点では、那覇19時10分発の1098便に空きがありました。一方、13時11分時点で空いていた476便は、埋まりました。

ANA SKY MOBILEで1098便のプレミアムクラスに空きがあることを示す画像 

如何でしょうか?

あの朝から晩まで満席の、絶望的なプレミアム旅割28の予約状況を考えると、当日のキャンセルが結構でるので、正直びっくりしました。意外でした。

使いやすい時間じゃない、そんな何時間も前に空港に行ってられない、とか色々あると思いますが、キャンセル自体は実際発生してたので、多少なりとも参考になればと思います。 

最後に

今回感じたこと・わかったことをまとめます。

  • キャンセルは案外発生する。
  • 出発地の空港でなくても手続きできる。制限区域内のカウンターでもOK。
  • PP単価10円を目安にするのであれば、当日アップグレードは、沖縄線に限定すべき(羽田発の場合)。

本文に書かなかったですが、もしキャンセルチェックをマメにするのであれば、ブラウザでANAのHP見るより、アプリの方がリロードボタンが付いているのでお勧めです。

 

プレミアムクラスの利用について、PP単価とかそんな無粋な(笑)側面だけで検討しましたが、20,000円以下で一段上のサービスを満喫できたことが、一番大きかったかもしれません。